こんにちは。tomoです。
ケアマネ(介護支援専門員)として利用者さんのお宅を訪問していると、よく聞く悩みの一つが食事。
特に食事療法が必要な糖尿病・高血圧・腎臓病といった食事内容の相談事案が多いです。
市町村によっては、一人暮らし高齢者・高齢者世帯に毎月1回配食サービスをしている所もありますが、月1回では足りないのが現状です。
私の両親も糖尿病・高血圧が原因で脳疾患を発症し、後遺症として高次脳機能障害が残ってしまい今に至っていますが、仕事をしながらの療養食の調理は、かなり負担です。
実際にやっているので、声を大にして言えます。
- 食の重要性と利用者や家族が抱える食事の悩み
- 利用者や家族が抱える食事の悩み
- 解決するには?どんなサービスがある?
- まとめ
食の重要性と利用者や家族が抱える食事の悩み
口から食べることは、生きる原動力です。
食べることは、私たちの権利でもあり楽しみです。
私達は、日々の食事からさまざまな栄養成分を吸収し、必要なエネルギー源を摂りいれ生きる喜びを実感し、新たな気力を産み出します。
食べる喜び、生きる喜びが脳疾患などの後遺症で様々な問題が通じ、低栄養となり日常生活や生活の質が低下に結びつき、免疫力が低下し感染症などの病気にかかりやすくなり、生活不活発病を引き寄せ更に身体状況が悪化し悪循環のループに入ってしまいます。
介護生活や療養が長くなればなるほどレシピやマンネリ化になり、何を作り、何を食べさせていいのか分からなくなり、徐々に家族の負担になってきます。
★家族が抱える食事の悩み
〇何を作っていいか分からない。
〇療養食、介護食作りが負担(特に忙しいとき)
と言った声を聞きます。
介護生活は、過酷です。
経験した人しか心の苦しみや痛みは分かりません。
これは、私個人の考えですが、利用者さん個人のサポートも大切ですが、利用者さん以上にご家族。
主に介護者のサポートが今後の利用者さんの機能改善などに繋がるポイントだと思っています。
それでは、家族が抱える食事の悩みを解決する方法をご紹介していこうと思います。
解決するには?どんなサービスがある?
★介護保険サービスを使う
◇管理栄養士の栄養指導を受ける(居宅療養管理指導)
医師又は歯科医師の指示のもと居宅療養管理指導(管理栄養士の栄養指導が受けられる)
管理栄養士からどんな指導を受けられる?
〇利用料金 444円~539円(ケアプラン必要)
※介護保険2割負担の場合は2倍、3割負担の場合は3倍の料金になります。
◇訪問介護サービスを使う
介護福祉士や訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の居宅を訪問して、入浴、排泄、食事、調理など日常生活の援助を行うサービス。
◇訪問介護サービスによる調理とは
自立生活援助によりヘルパーさんに見守って貰いながら行う調理。
専門的な調理(糖尿食など)
単身または、同居の家族が障害や病気などのため、本人若しくは家族が家事を行うことが困難な場合に行われるサービス
〇利用料金 161円~421円
※介護保険2割負担の場合は2倍、3割負担の場合は3倍の料金になります。
★外部サービスを使う(給食配膳サービスや食材配達など)
◇ヨシケイ
我が家も一時期ヨシケイさんを使っていました。
(ヨシケイの食材サービスについて後日blogで紹介します。)
◇まごころケア食
レンジチンなので調理には楽なのですが、年金暮らしの高齢者には金銭的に続かないという声もあります。
◇日清医療食品
1食あたり約621円なので長続きしませんが、在宅介護でよく使われています。
まとめ
「介護は手抜きがちょうどいい」と利用者さんのご家族にいっていますが、経済的な問題でクリアできない問題があります。
療養食や介護食の問題は奥が深く、ある栄養士さんは、自分のことじゃないから1週間メニューを作り、サイクルで作り食べさせればいいと簡単にいってしまう方もいます。
私個人的には、それどうなの?
介護保険の目的条文「尊厳の保持」に反しているんじゃないか?って思ってしまう派で、家族にできるか?と聞いたら、心理的にできないと思うんです。
父が糖尿病と診断されたとき、我が家では、ヨシケイのヘルシーメニューを注文し、レシピの冊子もあるので、ある程度レシピの冊子がたまったらヨシケイを辞め、自宅にある食材で作れるようになりました。
ヨシケイの食材配達サービスは、療養食の勉強教材と思えば、いい教材だと思います。
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